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【コラム】どうしたら覚えられる?

こんにちは!西巣鴨校 教室長の安藤です。

今回は、大人も子供も誰もが直面する「どうしたら覚えられる?」という悩みについて覚え方のコツをお話ししたいと思います。


人間は忘れる生き物

「昨日覚えたはずの英単語、全然思い出せない・・・」

「この公式聞いたことあるけど、何だっけ・・・」

「自分は記憶力が悪いのかな・・・」 と心配になるときありませんか?

でも、不安になる必要はありません!

なぜなら”人間の脳はもともと忘れるようにできている”からです。

毎日、膨大な量の情報に触れて生きている私たちにとって、いらない情報を整理し大切な記憶を残しておくために”忘れる”は必要なことなのです。

 

記憶の種類

人間の記憶は大きく分けると2つあります。

  覚えていられる時間 覚えられる個数

記憶を使っているタイミング

短期記憶 数秒のみ とても少ない(7個前後) 先生が黒板に書いたことをノートに写すとき、口頭で聞いた電話番号を携帯に入力するとき
長期記憶 数分〜一生 ほぼ無限 友達の名前や誕生日を言えるとき、英単語を見てすぐに意味が分かるとき

➡︎この2つの記憶のうち、「どうしたら覚えられる?」という悩みを解決するためには、”長期記憶として残しておく”必要があります。

 

記憶の仕組み

記憶するためには3つのステップがあります。

                               

例)appleという単語を覚える時

記憶の種類

①覚える(記銘)・・・目や耳から入ってきた情報を頭の中に入れる
②しまう(保持)・・・頭の中に入れた情報を保存しておく   
③思い出す(想起)・・保存しておいた記憶を取り出す 

①appleを見て、「りんご」と声に出して覚えようとする
②次の日も「apple=りんご」と復唱している
③テストでappleの意味を聞かれて「りんご」とすぐ答える

①短期記憶
②短期→長期記憶
③長期記憶

ここで大切なのは②短期記憶が長期記憶になる過程です。

➡︎短期記憶のうち、強く印象に残ったものは”脳が重要だと判断し長期記憶として保存”されます。

 

では、どうしたら脳が重要だと判断してくれるのか?

 

💡CMで流れているフレーズや曲を思い出してみてください。

ーた〜ら〜こ〜 た〜ら〜こ〜♪

CMの曲などを覚えようと思って一生懸命覚えたことはありますか?

おそらくほとんどの人がないと思います。でも覚えていますよね?

それは、テレビを見ている時CMは何度も繰り返し流れてくるため、脳が勝手に重要だと判断し記憶しているのです。

 

つまり、”何度も繰り返し触れたもの”を脳は重要だと判断しているのです。

 

記憶の定着率

上の図は、昔、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した人間の記憶に関するグラフです。

見てください!

20分後の節約率58%ということは、約半分は忘れていると言うこと、さらに次の日には節約率34%、つまり約70%は忘れているということです。

頑張って覚えた〜と思っても、”20分後には半分も忘れている”のです。

 

覚え方のコツ

人間はそもそも忘れる生き物ということと、20分後には半分も忘れているということを踏まえてどうやって覚えていけば忘れなくなるのかについてみていきましょう。

上の図は、先ほどのエビングハウスの忘却曲線に復習のタイミングを示した図です。

適切なタイミングで復習をしてあげることで忘れるスピードが緩やかになります。

また、何度も繰り返すことで脳は重要だと判断するため、長期記憶として定着していきます。

つまり、1時間後、次の日・・・とできれば毎日繰り返して覚えることがコツです!